2020 02 22 埼玉県・全国初 ・公立の人形 博物館・開館・さいたま市 岩槻区
国内有数の人形の産地、さいたま市岩槻区で公立としては全国で初めてとなる人形専門の博物館が22日、オープンし、見学に訪れた大勢の人でにぎわいました。
「岩槻人形博物館」は、江戸時代からひな人形など日本人形の生産が盛んな「岩槻」をPRしようと、さいたま市が42億円をかけて整備した公立としては全国で初めての人形専門の博物館です。
22日から一般公開が始まり、これまでに博物館が集めたおよそ5000点のうち、江戸時代から昭和初期までの人形など80点ほどが展示されています。
このうち、江戸時代に作られた「有職雛(ゆうそくびな)」は、高さが40センチほどの着せ替えができるひな人形で、江戸時代の公家の若い男女の衣装が忠実に再現されています。
また、大きな犬の形をした張り子の「犬筥(いぬばこ)」は、子孫繁栄を願って大名の娘などが嫁入りの際に持参したもので、高さがおよそ30センチもあり、これだけ大きなものは珍しいということです。
会場には大勢の人が訪れ、時折、足を止めながらひとつひとつの人形をじっくりと見ていました。
地元の40代の女性は「昔のひな人形を初めて見ましたが、今の人形との違いが発見できてとてもよかったです」と話していました。
岩槻人形博物館の川田泰則副館長は「さいたま市の貴重な人形文化、伝統文化なので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです」と話していました。
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